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舞台用語集 さ~そ舞台スタッフに役立つ用語集-STAGE ARCHIVES

舞台の基礎知識「さ行」

さ行は劇場ホールにある物品や舞台機構の名称が主な用語。劇場やホール管理従事者は必須です。

「才能とは、根気強さのことである。」
アンリ・ルネ・アルベール・ギ・ド・モーパッサン


地絣り (じがすり)

舞台の床に敷き詰める布で、地面を表すもの。布の色は場面によって選択され、通常はグレーを用いるが、黒や茶を使用することもある。雪の場面の白色のものは雪布、川や湖を表す水色は水布、海を表す波の模様のものは浪布という。

支木 (しぎ)

大道具の張物や切り出しを立てるときに支える木の棒。棒の両端に金具が付けてあり、張物(はけもの)や切り出し(きりだし)を舞台床に固定する。金属製の物は金支木(かなしぎ)という。

鎮 (しず)

1:舞台綱元で吊り物昇降バトンの重量バランスを調整するための錘(おもり)のこと。

2:大道具を固定するために用いたり、照明用スタンドやスピーカー用スタンドが倒れないようにするために用いる錘。布袋に砂を入れた錘は砂袋と呼ぶ。同義語:カウンターウェイト

下出し

回り舞台を下手が前に出てくるように回転させること。本回しともいう

下手

客席から舞台を見て、左側をこと。外国では、舞台から客席を見て左右を言うので、下手はステージライトという。

しゃくよん

大道具の標準寸法の一つで、床から1尺4寸高いこと。

同義語:常足(つねあし)

紗幕

折り目の粗い、透ける布で作った幕のこと。幻想、霧、霞などを表現するために、舞台装置をぼかして見せるための幕。紗幕の前面だけを明るくすると裏が見えにくくなるため、その状態で道具の転換をすることもある。

上敷 (じょうしき)

畳表に布でへりをつけた敷物を舞台ではこう呼ぶ

定式

劇場に常備されている基本的な大道具の総称。舞台装置を組み立てるときに、応用のきく寸法に規格化されていて、組み合わせによって種々の形に出来るので、新しく作る手間が省け、組み立て作業も効率が良い

定式幕

歌舞伎に使う引き幕。黒、柿色、萌葱色の3尺(約90cm)幅の木綿布を縦に縫い合わせた幕。狂言幕、歌舞伎幕ともいう。通常は下手から上手に向かって開け、上手から下手に向かって閉じる。

所作

その場に応じた身のこなし、ふるまい、踊り、演技。

所作台

歌舞伎の所作事や日本舞踊のとき、舞台一面に敷く檜の板で作られた台のこと。高さ4寸、(約12cm)、幅3尺(約90cm)、長さ10尺(約300cm)または、12尺(約360cm)が既定の寸法。表面は4枚の板を継ぎ合わせてあり、なめらかで足の運びがよく、足拍子の音がよくする工夫がしてある。

所作舞台

日本舞踊や歌舞伎の所作事のために舞台と花道に所作台を敷きつめた舞台のこと。

心 (しん)

舞台の中心のこと。舞台の間口の中心点から、奥へまっすぐに伸ばした線。回り舞台の中心は「盆の心」という。


簀の子 (すのこ)

舞台の天井のこと。簀の子状になっているのでこの名前がついた。簀の子には吊り物の昇降装置が設置されており、使用しない吊り物はここに吊りあげておく。したがって簀の子の高さは、プロセニアムの2倍は必要である。

スラストステージ

オープンステージの一種で、舞台の一部分が客席の中に突き出している形。

スリーサイドステージ

オープンステージの一種で、四角い舞台で、正面と左右の三方向に客席を設けた形。

迫り (せり)

舞台の床面の一部を四角に切り抜き、それを手動または電動で上げ下げ出来るようにした舞台転換の機構。この上に出演者や舞台装置などを乗せて、出演者の登場や退場、舞台転換などをする。

千秋楽 (せんしゅうらく)

演劇、相撲などの興行の最終日のこと。

センターステージ

オープンステージの一種で、客席の中央に舞台がある形


操作盤

ホール・劇場などに舞台機構として設置されている各種電動・油圧機器類を遠隔操作するために、スイッチ(押しボタン等)を集約した機器のこと。→ 参考画像

袖幕

舞台の脇にあるスピーカーや照明器具、出番を待っている役者たちが、観客席から見えないようにするための黒い幕。大道具の端をこの幕で遮ることで、道具が舞台の脇の方まで続いてるように想像させる効果もある。



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