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音響用語集サ~ソ舞台スタッフに役立つ用語集-STAGE ARCHIVES

最大出力音圧レベル

スピーカーの中心から1m離れた点で、入力信号を連続的に加えてもスピーカーがびりついたり、歪みが耳につかない状態で再生できる最大の音圧レベルのこと。

最大許容入力 (handling input voltage limit)

スピーカーに加えられる入力で、短時間であれば異常音を発生しないで、破損に耐えられる最大入力のこと。統一した規格はなく、メーカーが独自の規定により値を設置していて保証する値である。プログラム/連続/ピークなどと表示されている。

最大入力音圧レベル

マイクロホンの性能の表示の一つ。歪みを発生しないで、どれだけの大音圧まで忠実に収音できるかを表したもの。コンデンサ型ではほぼ内蔵のヘッドアンプの性能によって決まるので、大音圧でも耐えられるようヘッドアンプの前にパッドの切替スイッチがある。

サイドスピーカー

劇場のプロセニアム開口近くの側壁に設置する。プロセニアムスピーカーではカバーすることができないバルコニー下の客席の補助としても使われる。

サウンドチェック (sound check)

音響システムをセッティングしたあとの確認、調整。

サウンドリンフォースメント

コンサートや演劇などで電気音響装置を用いて音声や楽器の音量を補強したり、音質を補正して音空間を創造する事。SRと略す。

先バラ

コードやケーブルの先端の被覆をはがし、芯線をバラバラにして露出させた状態のこと。またはコネクタなどをつけないで芯線を結び合わせたり、端子に直接つないでつかえるようにしたケーブル。

残響 (reverberation)

部屋の中で手をたたいたり、楽器やスピーカーの音を急に止めると、しばらくの間はその音の響きが残っている。これを部屋の残響という。これは音波が部屋の壁、天井、床などで何回も反射を繰り返し、音を止めても音のエネルギーが残っているために生じる。残響が多いと声の明瞭度は落ちるが、楽器の音色が豊かになり表現力を増すこともある。

3点吊りマイクロホン装置

3本のワイヤーでマイクロホンを吊下げる装置。通常、ホールの客席前部の天井に設置されていて、3本のワイヤーの長さを調節してマイクロホンを昇降させる。クラッシック音楽の録音のメインマイクロホンやノイズ収音用のマイクロホン、エアモニター用のマイクロホンなどに使われる。

サンプリング周波数 (sampling frequency)

信号をデジタル化するときに、アナログ信号から抽出(サンプリング)する比数を1秒間の回数で表したもの。サンプリング周波数48kHzは、1秒間に48,000のデータになることで理論的にはサンプリング周波数の1/2の周波数24kHzまでのアナログ信号を記録できる。
 したがって、サンプリング周波数の数値が大きいほど高音域まで読み取れ周波数レンジが広がる。48kHz、44.1kHz、32kHzが用いられている。⇔参照:量子化ビット数

残留ノイズ

残留ノイズとは、電気音響設備に起因するノイズレベルを示す指標。信号を入力せずに拡声状態にした音響設備から出るノイズに関する評価のことをいう。


シェルビング (shelving type)

イコライザのレベルの変化のさせ方で、フィルターの特性のひとつ。ある周波数を境にそれ以上またはそれ以下の帯域を調整する形のもの。これに対して、ある周波数帯域だけを調整する形のものをピーキングタイプという。

指向性 (directional characterristic)

音の到来方向によるマイクロホンの感度の違いを指向性という。どの方向からの音も一様な感度の無指向性、一方向からの音に対して感度が高い単一指向性、前後の双方向からの音に対して感度が高い双指向性がある。この様子をいくつかの周波数について図に示したものを指向特性という。

指向特性

スピーカーから放射された音の方向によるレベルの違いをグラフにしたものを指向特性という。音の広がり具合を示す。一般的に再生周波数が高くなるにつれて、指向性が狭くなる傾向がある。

実効出力 (root mean square power output)

RMS出力とよばれる。アンプの実際の能力を現している。パワーアンプの出力に負荷(スピーカー)をつなぎ、それに連続的に供給できる出力のこと。ワット(w)で表す。同義語=定格出力

周波数特性 (frequency response)

機器や回路の入力を一定にした状態で周波数を変化させたとき、出力がどのように変化するかを表したもの。縦軸に出力レベル、横軸に周波数のメモリを取ったグラフに描いた曲線。スピーカーやマイクロホンの周波数特性は、機械的振動と電気的信号の変換効率を周波数の変化に対して測定したもの。F特、F特性ともいう。

周辺機器 (peripherals)

エコーマシンやコンプレッサなどエフェクタ、および分岐ボックスやフェーダーやユニットなど、各種の付属機器の総称。

出力インピーダンス (output impedance)

機器の出力端子からその機器の内側をみた場合の内部インピーダンスのこと。反対語⇔入力インピーダンス

出力音圧周波数特性 (frequency responce)

スピーカーの性能を示す最も基本的な特性で、周波数に対する音圧レベルの変化を表したもの。一般的に1wの正弦波を加えたとき、スピーカーの正面から1m離れた点における周波数に対する音圧変化をグラフにしたもの。この特性で再生周波数帯域を判断できる。

出力音圧レベル (rated sensitibity)

スピーカーの能率を表す値で、出力音圧周波数特性から求める。すなわち1wの入力を加えたときスピーカーから1m離れた点で何dBの音圧レベル(0dB=0,00002pa)が得られるかを表している。

シリーズ接続 (series connection)

直列接続のことで、一つの線になるようにつなぐこと。極性のあるものは、陽極(+)と陰極(-)を交互につなぐこと。直列抵抗や直列インピーダンスは、それぞれの抵抗値を加えたものとなる。


スコーカー (mid-range loudspeaker)

中音域用スピーカーのこと

ステージスピーカー (stage loudspeaker)

舞台上の任意の場所に設置されるスピーカーシステムの総称。舞台装置に合わせて設置して、効果音の再生や特殊なSRに使用する。

ステージフロントスピーカー (stage front loudspeaker)

ホールの客席の最前部はプロセニアムスピーカーやサイドスピーカーのカバーエリアから外れるため、十分な音圧が得られないことが多い。この部分を補強するため、舞台の最前部に配置する小型スピーカーをいう。

ステレオ (stereo)

立体音響のことで、この再生装置をいうこともある。本来ステレオは演奏会場の雰囲気の再現を目的としたシステム。複数のチャンネルで録音し再生することで、主として音の残響感と方向感による効果が得られ、音に迫力が出て深みや広がり感、移動感、音源の位置が推定できるといった効果がある。

スーパーカーディオイド (super-cardioid)

マイクロホンの指向性。単一指向性の一つで一般的なカーディオイドよりも側面の感度を低くしてあるもの。背面の感度がやや上昇する。

スペクトラムアナライザー (spectrum analyzer)

周波数成分の分布を知るための装置。周波数の成分と量をグラフ化して視覚的に表示する分析装置。

スレッショルド (threshold)

出発点、発端という意味。コンプレッサやリミッタ、ノイズゲートなどの機器の入力信号があるレベルに達して目的の動作を開始するレベルをスレッショルドレベルという。

スロート (throat)

スピーカーシステムのドライバーユニットホーンを結合する部品をいい、ホーンとのマッチングをとるためのもの。これはスピーカーの能率と周波数特性に影響を与える。

セットアップ (set up)

準備が完了すること。舞台装置の組み立て、照明や音響の設置や配線が完了すること。


双指向性 (figure of eight)

マイクロホンの指向性の一つで、マイクロホンの正面と背面の音を平等に収音し、側面の感度を低くしたもの。

ソース (source)

テープレコーダーやCD、MDなどから供給される音。素材

ソリスト (soliste)

バレエで群舞を背にひとりで踊る人。独唱者、独奏者

ソロ (solo)

演奏形態のひとつで、ひとりで演奏する独奏。またはひとりで歌う独唱のこと



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