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音響用語集カ~コ舞台スタッフに役立つ用語集-STAGE ARCHIVES

拡声 (public address)

人声を拡大するという意味。音響装置を用いて、一斉に多くの人々に情報を伝える手段のことで、呼び出しのアナウンスや選挙演説などからコンサートまで、広義にわたって使用される。一方舞台芸術の分野では、高度な音響技術で俳優の声や演奏音を補強していることから、サウンドリンフォースメント(SR)と呼ぶ。

可聴周波数帯域

人間の耳に聞こえる周波数の区域のこと。一般的に20Hz~20000Hz(20kHz)の範囲とされている。

カットアウト (cut out)

音響の操作用語で消す、瞬時に絞ること。C.Oの略記号で表示する。

カットイン (cut in)

音響の操作用語でカットアウトの反対語で、瞬時に所定のレベルまで上げること、音を最初から所定の音量で出すこと。

カーディオイド (cardioid)

カーディオイドとは心臓の形という意味。マイクロホンの指向性でハート型をした単一指向性のことで、その最も基本的な形を言う。

カフボックス (cough box)

アナウンサーが咳をしたり原稿をめくったり、打合せをするときに一時的にマイクロホンを切るための操作ボックス。coughは咳の意味。

カラムスピーカー (column loudspeaker)

プロセニアムスピーカー参照

ガリ

やせている人のこと、またはショウガのこと。
音量調整用のフェーダーなどにほこりが入って、接点の欠損で生じる電気的雑音の一種。発生音が断続的にガリガリと聞こえるのでこのようにいう。

カットイン (cut in)

音響の操作用語でカットアウトの反対語で、瞬時に所定のレベルまで上げること、音を最初から所定の音量で出すこと。

キャノンコネクター (cannon conector)

CANNNON ELECTRIC COMPANYが開発したコネクタの総称。構造が頑丈でワンタッチで着脱でき、確実にロックされることから多くのプロ用機器に用いられている。音響用としては、XLRシリーズが有名。

極性 (polarity)

プラスマイナスのこと。例えばスピーカーでは入力端子に直流を加え、振動板が前方へ動いたとき、接続しているプラス側の端子を正極(+)、他の端子を負極(-)と決めている。(JIS規格

近接効果 (proximity effect)

無指向性マイクロホンならば、音源にかなり接近して使っても周波数特性はあまり変化しないが、単一指向性や双指向性のマイクロホンを音源に近づけると低音が強調される。

これはマイクロホンの振動板に加わる音圧が異なるからで、音源に近づけば近づくほど、その影響は大きくなる。この現象をマイクロホンの近接効果という。ボーカル用マイクではこの効果を見込んで、あらかじめ低音域を抑えて設計してある。


グラフィックイコライザー (graphic equalizer)

音質調整器の一種で、可聴周波数帯域をいくつかに分割し、各帯域ごとに独立してレベルを調整できるものをいう。GEQと略記号で表示する。

クリックノイズ (click noise)

アンプ系でスイッチを切り替えたり、あるいは電源を入れたり切ったりするときに生じる瞬間的な雑音のこと。

クリップノイズ (clip noise)

信号許容レベルをオーバー(最大増幅度を越えた状態)して波形が台形状に潰れ、音が歪むこと

クリッピング (clipping)

入力信号が規定の入力レベルを超えると、出力信号の波形の頭部(許容入力を超えた部分)が削りとられた状態になる。これをクリップという。クリッピングした波形は、無数の高調波が含まれていて、音がつまって濁った感じになる。

クロスオーバー周波数 (cross over frequency)

マルチアンプシステムマルチウェイスピーカーシステムでは、再生周波数をいくつかの帯域に分割し、帯域ごとに専用のアンプとスピーカーを使用する。たとえば3ウェイであれば低音域、中音域、高音域に分割。各音域の境界周波数をクロスオーバー周波数という。

クロスオーバーネットワーク (cross over network)

マルチウェイスピーカーシステムを使用するとき、パワーアンプの出力信号を各スピーカーユニットが受け持つ周波数帯域に分割する回路。ディバイディングネットワークともいう。一般的にコイルとコンデンサを使用しているのでLCネットワークとも呼ぶ。

マルチアンプシステムのときは、それぞれのスピーカーを別々のアンプで駆動するために、アンプに供給する信号の周波数帯域を分割するための回路。チャンネルディバイダーともいう。

クロストーク (cross talk)

目的以外の信号が混ざりこむ現象で、この度合いは通常デシベルで表示され、値が大きいほどクロストークが少なく性能がいいといえる。


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ケーブル (cable)

1本または絶縁体で被覆された数本の導線のまとめ、その外周を保護した伝送線の総称。電力伝送のための電力ケーブル、音響信号や映像信号などを伝送する通信用ケーブルなどがある。

コアキシャルスピーカー (coaxial loudspeaker)

コアキシャルとは同軸という意味で、ウーファーの前面の同軸上にツイーターが配置されているスピーカーのこと。音源の位置が同じなので、再生音の定位感がいい。

ころがし

スピーカーをスタンドなどにつけずに、舞台床にそのまま置いて使用すること。

コーン型スピーカー (cone type loudspeaker)

振動板が円錐形をしたスピーカーのこと。コーンはボイスコイルに直結していて、ボイスコイルの動きにしたがって振動し、音波として放射される。

コンデンサーマイクロホン (condenser microphone)

静電容量の変化を利用して、音圧を電気信号に変換するマイクロホン。固定電極と導電性の振動板との間に外部からの直流電源によって静電気を蓄え、コンデンサーを形成させる。音圧によって振動板が振動すると固定電極との距離が変化して、静電容量が変化する。この変化を電気信号に変換する。原音に対する追従性がよく、ダイナミックレンジも広い。

コンパクトディスク(conpact disk)

レーザー方式による小型のデジタル式レコード盤。CDと表記する。

コンパンダー方式

コンパンダ方式のコンパンダとは、コンプレッサ(Compressor:圧縮回路)とエキスパンダ(Expander:伸張回路)の造語。マイクから入力されたオーディオ信号を、対数比で1/2に圧縮したものを送信し、受信機側で2倍に伸張して元の信号レベルに復元するシステム。

雑音レベルや受信機の歪みの影響を受けない部分を利用して伝送するため、見掛け上のSNが良くなる。また、強い音を弱めて伝送するため、電波を占有する帯域が狭くて済むという特徴があり、リニア方式に比べ同時に使用できるチャネル数が多く取れるのが特徴。欠点はアナログ信号をVCA(電圧制御増幅器)などを用いてリアルタイムに圧縮・伸張を行うため、音の再現性はリニア方式に比べ劣る。

コンプレッサー (compressor)

一般的に信号のレベルが、ある値を超えたときにその信号レベルの上昇を抑える動作をするものをリミッタといい、比較的に低い値のレベルから徐々に圧縮する特性を持ったものをコンプレッサという。したがって、リミッタのほうが動作上の圧縮比が高く、コンプレッサーの方が圧縮比が低い。





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