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音楽用語集 は~ほ舞台スタッフに役立つ用語集-STAGE ARCHIVES

バイオリン族 (violin family)

オーケストラや室内楽の演奏に用いる弦楽器類で、バイオリンチェロビオラコントラバスを特にバイオリン族と呼び、高音域から低音域までをカバーする。擦弦(acro)、撥弦(pizzcato)、打弦(col legno)のいずれの演奏法も可能である。

倍音 (harmonics)

振動数の最も少ない音が基音で、その整数倍の振動数の音を倍音という。ピアノのハ音を鳴らしたとき、それに伴って響くト音、ホ音などのこと。音響学では上音という。

ハイノート

トランペットを高音で演奏する奏法。これに似せて、トランペットに弱音器を付け、高音で独特の音色にさせるミュートという奏法がある。

パウゼ (pause)

休止および休符の事であるが、劇場では休憩の意味もある。

パート譜 (part)

オーケストラアンサンブルのひとりひとりの演奏する部分だけが書かれた楽譜。

ハミング (humming)

歌詞を発音しないで、唇を閉じ、口の中に共鳴させて歌うこと。言葉でなく、mやnに響かせる。

ハーモナイザ (harmonizer)

声や楽器の信号をテンポを変えずに音程を変化させる装置。この装置を使用すると、ピッチの異なる楽器の音を合わせたり、またわずかにピッチをずらした音と元の音を合成して、ひとりで合唱しているような効果を得ることが出来る。ハーモナイザは商品名。一般名はピッチトランスポーザ。

ハーモニー (harmony)

二つ以上の音が調和した心地よい響きのこと。この状態を「ハモる」という。

囃子(はやし)

日本の各種の芸能で、演技や舞踊などの伴奏のために、楽器や人声で奏す音楽。
1.能の囃子は、笛、小鼓、大鼓、太鼓の4種の楽器を用いる。これを四拍子(しびょうし)と呼ぶ。
2.歌舞伎の囃子は、四拍子を中心に多くの打楽器を補助的に加えて演奏する。これを鳴り物と呼ぶ。
  また、唄や三味線も含めて囃子と呼ぶこともある。
3.寄席の囃子は、三味線と唄が中心で、鳴り物が加わることもある。
4.祭囃子や神楽囃子など民俗芸能の囃子は、笛と各種の打楽器が用いられる。

囃子方 (はやしかた)

囃子の演奏者。能では、笛、小鼓、大鼓、太鼓の四役のこと。歌舞伎では三味線以外の笛や打楽器の演奏者を指す。

囃子詞 (はやしことば)

民謡などの掛け声の部分。唄の調子を整えたり、唄を引き立てるために入れるが、特別の意味はもたない詞。

バーレスク (burlesqe)

19世紀にイギリスで発生した歌芝居・音楽劇。イタリア語の「ふざけた」という意味のブルレスカ(burlesca)からきている。これが後にミュージカル・コメディ・レビューになった。

ハワイアン (Hawaiian music)

ハワイの伝説を歌ったものや、フラダンスの伴奏音楽と合唱音楽が、欧米系の白人音楽と混ざり合って生まれた音楽。スチールギターウクレレを用いるのが特徴である。

番号オペラ(ばんごうオペラ

伝統的なイタリアオペラの様式で、アリアや合唱などの歌唱曲が必ず終止形で終わり、それぞれが独立している形式。レチタティーボを含め、通し番号がつけられているため、このように呼ばれる。舞台の場面転換は曲と曲の間に行われるため、転換終了を待って次の音楽が演奏される場合が多い。【反対】無限旋律、通奏オペラ【同義】ナンバーオペラ

バンダ (banda)

バンドの意味で、オーケストラの別働隊を示す。特殊な効果をあげるため、舞台裏やバルコニーなどで演奏するように、演奏場所が譜面上に指示されている演奏隊。

ピアニッシモ (pianissimo)

非常に弱く演奏すること。略記号はpp。反対:フォルテッシモ

ピアノ (piano)

強弱記号。弱く演奏すること。略記号はp。反対:フォルテ

弾き歌い(ひきうたい)

楽器を演奏しながら歌うこと。浄瑠璃では「弾き語り」という。

弾き語り (ひきがたり)

1.浄瑠璃などで、三味線を弾きながら、自分で語ること。
2.吟遊詩人などのように、朗読や吟詠の合間に自分で楽器を奏でること。
3.楽器を演奏しながら歌うこと。「ギターの弾き語り」などという。

ピチカート (pizzicato)

バイオリンなどの弦楽器で、弓を使わず、指で弦をはじいて演奏すること。pizzと略して記す。

ビッグバンド (big band)

多人数の編成のジャズバンドをビッグバンドという。標準編成は、トランペット3~5人、トロンボーン3~4人、サックス4~5人、リズム(ピアノ、ギター、ベース、ドラムス)である。

ビルトーゾ (virtuoso)

音楽的な技術や表現に優れている人。



5リズム (five rhythm)

リズムセクションの編成で、ピアノ、ギター、サイドギター、ベース、ドラムスなど、5つのリズム楽器の総称。4リズムにサイドギターが加わったもの。

ファルセット (falsetto)

男性の裏声、仮声。

ファンファーレ (fanfare)

式典などで、金管楽器で高らかに吹奏される曲。三和音だけを使う。

フィーチャー (feature)

ある楽器に注目させたり、あるプレーヤーに注目させる演奏の形態のこと。「○○をフィーチャーした」とか、「○○をフィーチャリングした」という。

フィナーレ (finale)

終曲のこと。いくつかの曲からできている作品、たとえば交響曲などの最後の楽章のことをいう。

フィルイン (fill in)

 穴埋めという意味。ソロ演奏の隙間を埋めるような形で、ドラムやピアノが序奏をすること。日本では「オカズ」という。

フェイク (fake)

メロディを譜面どおりに演奏しないで、そのメロディの持つ基本的な雰囲気を維持しながら、装飾的な演奏で変化をつけること。

フェルマータ (fermata)

音を伸ばして演奏する記号。この記号を付けられた音符または休止符は、演奏者が任意に音を伸ばすことが出来る。

4リズム (four rhythm)

リズムセクションの基本となるピアノ、ギター、ベース、ドラムスの総称。 ギターは通常、エレクトリックギターである。4リズムは、フルバンド(管楽器を中心とするジャズオーケストラ)におけるリズムセクションの基本単位であり、ギターが抜けて3リズムになることもある。

フォルクローレ (folklore)

南米のアンデス地方のインディオたちの民族音楽。縦笛のケーナチャランゴなどを用いた音楽で、素朴で哀愁味が特徴。

フォルテ (forte)

強く演奏すること。略記号はと書く。反対:ピアノ

フォルティッシモ (fortissimo)

最も強く演奏すること。略記号はとかく。反対:ピアニッシモ。

ブラス (brass)

ホルン、トランペット、コルネット、トロンボーン、サックスなど金属製の楽器。金管楽器、brass wind iustrumentの略。

フラメンコ (flamenco)

スペイン南部のアンダルシア地方で生まれた、歌と舞踊、ギターが一体となった音楽。

ブルース (blues)

1863年の奴隷解放後、アメリカ南部の黒人たちの間で生まれた、独白様式の音楽。主にギターの弾き語りの形で発展した。

プルト (pult)

譜面台のこと。オーケストラの各パート人数およびそう人数を表現するときにも用いる。オーケストラは、第1バイオリンの人数で他の弦楽器奏者や全体の構成数が決まるため、総人数を第1バイオリンのプルト数でいうことが多い。なお弦楽器は2名で1台の譜面台を使うため、8プルトと表記した場合は奏者が16人という意味になる。
 また弦楽器奏者は指揮者に近く、かつ客席側の奏者が上位の演奏者であるため、演奏位置による上下関係があり、その演奏位置を表す場合に客席側奏者をプルト表、舞台奥奏者をプルト裏と表現する。なお弦楽器に限らず各パートの主席演奏家はトッププルトと呼ばれる。

フレーズ (phrase)

メロディーの一区切りを指し、4小節単位で、1つのメロディーを構成するもの。楽節ともいう。

プロローグ (prologue)

序幕、序曲のこと。音楽や演劇で、作品の意図などを暗示する前置きの部分。反対:エピローグ

変調

音楽の移調の事。


ボウイング (bowing)

バイオリンなどの弦楽器の弓の使い方。上げ弓(up bow)と、下げ弓(down bow)がある。

邦楽(ほうがく)

明治期に輸入された欧米の音楽に対する言葉で、日本の音楽という意味。広義には歌謡曲やニューミュージックを含めた、日本で作られた音楽の全体をいう。狭義には三味線音楽、筝曲、尺八など近世の俗学をさす。

ポップス (pops)

大衆的な流行音楽。ポピュラーミュージックの略。

ボートビル (vaudeville)

俗用の替え歌などを即興的に挿入し、風刺が多く歌詞がかなり淫蕩な内容のオペラの一種。15世紀フランスで流行し、その後同じ様式の軽演劇もボードビルと呼ばれるようになった。

ポピュラーミュージック (popular music)

大衆音楽、軽音楽。

ポリフォニー (polyphony)

多声音楽、多くの旋律を組み合わせた和声音楽。反対:モノフォニー




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